ポップアップテント改造!その4。カーテンとテントを接着。

(その3からのつづき)

出来上がったカーテンを、テント本体に取り付けていきます。

ここで布用接着剤の出番!
最近話題の『裁ほう上手』でもいいのですが、耐久性は100均でも問題ありませんので、ご安心を。

まず、テントが広げられる十分なスペースを確保してください。
天気が良ければ外でもいいですが、ドライヤーを使う場合はテントの近くにコンセントがある場所がいいですね。

テントを広げたら、カーテンの上部からつけていきましょう。

まち針or安全ピンを使って、カーテンとテントを仮止めします。

(写真は横部分ですが、やり方は同じです)

採寸の際に付けたしるし(中心)とファスナーの中心を合わせてください。
テントが外側、カーテンが内側になるようにして、中心から端に向かって仮止めしていきます。
重なる部分は1~2㎝くらい。(多すぎると、カーテンが足りなくなります)

余ったカーテンは、内側に入れておくだけでOK。

仮止めを1つ外して接着剤をつけ、再び仮止めして固まるまで外さないでください。

ちなみに、接着剤が完全に固まるまで24時間かかります。
『こんな大きいもの、広げたまま置いとけないよ!』とお思いでしょ?(笑)

ここで、ドライヤーの出番!

接着剤の説明書き曰く『アイロンでさらに強力・速乾接着』との事。
ですが、テントとカーテンの素材ですと、アイロンの温度は熱すぎて布が溶けてしまいます。

そこで、ドライヤーで試したところ、意外にもしっかり固まってくれました!

ドライヤーを使う際の注意点

  • 仮止めしたまま、ドライヤーをギリギリまで近づけて温風を当てる
  • 当てている時間は1か所につき10秒まで
  • 何回当ててもいいが、一旦冷えてから当てる

完全に冷えたら仮止めをはずして、接着剤が固まっていることを確認してください。

これなら、24時間待たなくても接着できます。

強度バツグンですが、念の為24時間以内は無理に引っ張ったりしないほうがいいでしょう。

次に取り付けるのは下部分。
中心を合わせて仮止め・接着するのは同じですが、布を合わせる向きに注意!

テントの端に合わせるのではなく、テントの縫い目とカーテンのファスナー端を合わせてください。
接着面がテントの内側にくると思います。(風を受けても壊れにくくするため)

最後に、テント横を接着します。
余るカーテンを内側に折り込みながら、仮止めしていきます。

このとき、タッセルも一緒につけます。
位置は自由ですが、両側がほぼ同じ高さになるようにつけます。

タッセルにホックを付けたときは、外側が短くなるようにすると、内から外へまとめる時にまとめやすくなりますよ。
(その2で説明を後回しにしたところです)

ホック無しの場合は、結びやすいように同じ長さがいいでしょう。

接着剤の付け方は、一緒です。

接着剤が完全に乾いたら、タッセル部分を手縫いで補強します。
ホックなら省いてもいいですが、タッセルを結ぶ場合は取れないように縫っておいたほうがいいでしょう。
我が家は、念の為縫っておきました。

波縫いでも大丈夫だと思いますが、テントの色によっては縫い目が目立たないまつり縫いを。

これでポップアップテントの改造が完成です!

早速使ってみました!

(その5へつづく)

ポップアップテント改造!その3。ファスナーの向きに注意!

(その2からのつづき)

カーテン・タッセルが縫い終わりましたら、次はファスナーを縫い付けていきます。

ここで、ファスナーを付ける際の最大の注意点!
『ファスナーは向きに気を付けましょう!』

100均のロングファスナーには、スライダー(開け閉めする金具)が3つ付属されています。
どのスライダーでもいいので、どれか1つ選んで残りは外してください。

スライダーを外すとき、ファスナーが閉じるように外すといいです。
バラバラにならず、作業がスムーズにできますよ。

「スライダーがはまらなくなっちゃった!」と焦る方もいらっしゃると思いますが、ご安心を。
スライダーは、カンタンに直せます。

今回使用するファスナーですが、端2㎝くらいにはエレメント(ファスナーのかみ合わせ部分)がついていません。
これを利用して直します。

スライダーの直し方はコチラ。(100均ロングファスナーの場合)

  1. 閉まっている端のエレメントを少し広げて、エレメントを外す
  2. スライダーの開く側からファスナーに合わせて軽く差し入れる
  3. 引き手を持って、エレメントがかみ合っているか確認しながらファスナーに差し込む


正規のやり方ではありませんが、100均のファスナーならこれで直せます。

前置きが長くなりましたが、本題に入りましょう。

まず、ファスナーの開く・閉まる向きを確認します。
向きを間違えるとカーテンが開かなくなってしまいますので。

最初は、カーテン下から縫ってください。

ファスナーを閉めた状態で、スライダーが中心に来るように置きます。
スライダーの引き手側とカーテン外側を中表に重ね合わせてください。

エレメントの無い部分は切り取らずに、ここを端としてカーテン中心に合わせます。
ファスナーは閉まりきりませんが、これでいいです。(理由はその5で)

ファスナーとカーテンの端を合わせて縫います。

次にカーテンを表にして、押さえ縫いしてください。
必ず二重縫いになるようにしましょう。(耐久性アップのため)

左右下のファスナーをつけたら、中心ファスナーをつけます。
布が大きくなって大変ですが、付け方は同じですのでがんばってください。(笑)

ファスナーが付きましたら、スライダーが落ちないように端を縫い固めます。
「これでもか!」ってくらい、3~4回返し縫いしてください。

が、ここでまたまた注意!(しつこくてすみません)

  • ファスナーが全て開く端は、エレメントを閉じたまま跨いで縫う
  • ファスナーが全て閉じる端は、エレメントを開いた状態で左右バラバラになるように縫う

これを間違えると、端が外れなくてテントに出入りできなくなってしまいますよ!

6本のファスナーすべてに当てはまりますので、気を付けましょう。

これを踏まえると、

  • 中心は下
  • 右側は左
  • 左側は右

にスライダーを動かすと閉まるようにします。

また、すべて閉めた状態にすると中心下にスライダーが集中しますので、ここの端はバラバラになるように縫えばいいですね。

ちょっと分かりにくいので、写真で確認してみてください。

しつこいようですが、『ファスナーの向きに注意』ですよ!

ちなみに、ミシンはここでお役目終了です。

余ったファスナーは切り、接着剤を付けてほつれないようにしておきます。

カーテン下・中心に計6本のファスナーが縫い付け終わりましたら、テント本体に付けて行きましょう!

(その4へつづく)

ポップアップテント改造!その2。採寸とカーテンを縫う。

(その1のつづき)

手持ちのテントを、メジャーで採寸します。
(サイズによっては、日よけカーテンの大きさと枚数が変わります)

前回テントのサイズを載せましたが、奥行は気にしません。
カーテンをつける所の幅と高さが重要になります。

うちのテントは、表と裏で高さが違いました。
ここでは、高さが高いほうを『表』、低いほうを『裏』として説明させていただきますね。

採寸するところは、以下の3か所。

  1. 上部分の幅
  2. 下部分の幅
  3. 上下の中心の高さ

上記3か所を表・裏で採寸、計6か所を採寸します。

カタカナの『工』みたいなカンジですね。

下部分はテントサイズの「170㎝」ですので採寸の手間はありませんが、後の作業で使うので中心(85㎝)にしるしを付けておきます。
上部分も、採寸したら中心にしるしをつけます。

我が家の場合のサイズ【()内は中心位置、単位:㎝】

  • 表 上68(34)×下170(85)×高さ105
  • 裏 上88(44)×下170(85)×高さ97

となりました。

これを、カーテン0.5枚分のサイズにすると、

  • ワイドサイズ(横向き)を縦に2枚
  • レギュラーサイズ(縦向き)4等分して1枚※注意アリ

で足ります。

材料と道具は、その1をご覧くださいね。

※ここで注意!
レギュラーサイズは、4等分する前にカーテン紐の通るところの糸を外して、大きくしてから使います。
縫い代を確保するためです。

日よけカーテンのパッケージを開けると、カーテンに紐・吸盤・ループエンドがついています。
が、こちらは使用しません。

また、裏のワイドサイズは、上部分になるカーテン紐の糸を外して、8㎝のところで裁断します。
これでタッセルを作りますので、裁断したら捨てずにとっておいてください。

さあ!いよいよ縫いましょう!

ミシンをお持ちならミシンで。
手縫いの方は、本or半返し縫いで。(波縫いはオススメできません)

まず、カーテン部分です。

ワイドサイズを2枚、中表にして重ね合わせます。
縫い代が見えないほうが外側です。

紐部分が上下にくるようにしたいので、ロックミシンがかけてある同士を縫います。

次に、レギュラーサイズを4等分した生地を縦長にし、上記の生地のサイドに中表で重ね合わせて縫います。
下部分に揃えてください。
右側の上が少し足りませんが、必要ないので問題ありません。

これで、0.5枚分のカーテンが縫いつながりました。

これを左右・表裏で4枚作りますが、注意点がコチラ。

  • 表と裏の高さの違い
  • レギュラーサイズの左右の布を合わせる向き

に気を付けてくださいね。

また、裏の上部は3つ折りにして縫います。(タッセルの裁断をした所です)

ここで、タッセルも縫いましょう!

先程裁断したタッセル部分の布を幅の中心で半分に切り、2枚の布にします。(8×25.5㎝くらい)
両端を内側に折り、縦を端が内側になるように3つ折り。

4か所すべての端を縫うと、少し幅広なリボンが出来上がり。

プラスチックホックがある方はここで付けておきます。

ポイントは、ホックを付けた時にタッセルが輪になるようにつける事。
この向きのほうが、使う時に便利です。(詳しくはその4で説明します)

タッセルの準備が完成!

次回は、カーテンにファスナーを付けましょう!

(その3へつづく)