保育参観の後、講師の先生をお招きして育児講演会がありましたので、参加しました。
ちなみに、子供たちは各教室でお昼寝中です。
講師は、フーズ&ヘルス研究会の幕内秀夫先生です。
『学校給食と子どもの健康を考える会』を立ち上げ、学校給食の完全米飯化を目指し、全国各地で講演をされています。
私が小学生の時から、給食といえばコッペパン!という時代でした。
その考え方を見直し、洋食から和食への転換により子供の肥満や偏食を改善し、健康を守るという考え方です。
私も、少し前のニュースで、給食をすべてご飯にする試みを始めた学校があると聞いていました。
その時に、講師の先生の名前を拝見していました。
先生の話は、ジョークも交えた面白い話し方で、会場からは笑い声も多くありました。
私も終始笑い、納得させられることばかりでした。
その中で、先生からは6つの提案が出されました。
①しっかり外遊びをさせる
②子どものための食事は作らない
③子どもの飲み物は、水・麦茶・ほうじ茶
④朝ご飯をしっかり食べさせる
⑤子どものおやつは食事
⑥カタカナ主食は日曜日
私的には、かなり極端な事を言うなぁと、当初は思いました。
我が家で出来ているのは、①くらいなものですから。
②④⑤に至っては、全くできていません。
朝ご飯は、その日によってムラがあり、食べずに保育園に行くこともしばしば。
保育園では甘い物が出ないので子供なりにガマンしているようで、帰ってくるなりジュースをせがみ、ペットボトル1本くらいは飲んでしまいます。
その習慣をこれから変えていくのは難しいのでは?
先生曰く、子どもの為にわざわざ食事を作ろうとすると子どもの好きな物ばかりになってしまい、ママの負担だけが増える状態になるだけ。
子どもに色んなものを食べさせようとするのではなく、親が美味しそうに食べている姿を見て子どもが食べたいと思うようになればいい。
学校給食でいう『6つの基礎食品群』の表は、『母子泣かせ』だと。
子どもは緑色の食べ物を本能的に『未熟でまだ食べられない、毒がある』、酸味と苦味を『腐っている』と認識していて、「目」「鼻」「口」の順で判断しています。
それをいきなり食べろとは無理。
まずは親が手本を見せ、食べ物だと分かるようになるまで待っていい。
自然界の動物の親子は、子どもに無理して食べさせたりしていない。
同じ物を毎日食べていても文句を言わない。
そんな文句を言うのは、旦那さんくらいだと。(笑)
つまり、子供におにぎりだけを食べさせていてもいい。
おやつもおにぎり。
いっぱい外遊びをしていれば、毎食おにぎりでも文句をいうことはない。
ご飯と味噌汁、水分補給は水でいい。
おやつは、砂糖と油から遠ざけたものを。(干し芋やとうもろこしなど)
『なるほど』と思うしかありませんでした。
でも、これで本当にいいのか?
ここで考えているだけでは分からないので、早速実践してみることにしました。
お菓子とジュースを止めるのは、かなり難しいです。
子供に何度も泣かれました。
でも、代わりに用意した干し芋に興味を示してくれています。
水は、いつもの水筒に少し冷たい物を用意。
冷たすぎはいけませんが、味を感じにくくしてくれます。
こちらも泣かれましたが、飲みたくなればいつの間にか飲んでいます。
ご飯は、一口大に握ったご飯にふりかけをかけただけ。
ぐずらずに食べてくれました。
味噌汁は拒否でしたが、豆腐は食べるので良しとしましょう。
なんだか、急に肩の荷が下りました。
今まで食事内容や落ち着きない様子にイライラしていたのですが、おにぎりを用意するだけなので時間に余裕ができ、子供のそばでゆっくり見守る時間が持てるようになりました。
『あれもこれも食べなさい』と口うるさく言う必要もありませんし、手づかみでいいのでフォークを持たせることもありません。
フォークやスプーンの使い方がなかなか理解できなくて困っていたのですが、これらカトラリーを使うのも人間だけ、自然界にはありません。
使えなくても気にしなくていいんだと思えるようになりました。
⑥を完全にするのは、今の時代難しいかと思います。
我が家では、夕食の1品はカタカナでもいいことにしました。全部は無理だと思ったので。
すべてやろうとしないで、自分たちに出来そうなところだけやれれば十分でしょう。
実践前より、ママの家事・育児はかなりラクになりました。
世の中、色々な考え方があると思いますが、それらを完全に実行するのは難しいです。
それらの中から自分たちの生活に無理なく取り入れられるものだけ実行すればいいと思います。
それだけでもかなり違いがあると、今回の講演会で実感しました。
子供の健康を考える、いい機会だったと思います。