軽減税率、その9。幼児・小学生でも安心なICカード決済は?
(その8のつづき)
前回は、小学生でも安心なスマホ決済をお伝えしました。
が、スマホ決済をメインにしたので、スマホを持たないお子さんには使えなかったですね。
後で気づきました。
我が子にも、まだスマホを持たせる予定はありません。
そこで今回は、スマホを持たない小さなお子さんでも安心なキャッシュレス決済を考えていきます。
スマホを持たせないとなると、残るはカード式のみ。
クレジットカードもまだ使えません。
そこで使えるのが、『非接触ICカード』でのキャッシュレス決済!
ここでの『非接触』とは、機械にかざす(近づける)というもの。
ATMみたいな機械に差し込むものではありませんよ。
コチラも、スマホ決済に負けないほどの種類があります。
正直迷うところですね。
小さいお子さんに持たせるICカードの条件はコチラ。
- プリペイド(前払い)
- クレジットカード・口座がいらない
- 年齢制限ナシ
- ポイント還元事業の対象になっている(2020年6月まで)
その中で、小学生、もしくは幼児でも使いやすいICカード式決済をお知らせします。
- nanaco
- WAON
- LINEpayカード
- 交通系電子マネー
それぞれのメリット・デメリットもお伝えしますね。
まずはnanaco。
セブンイレブンの電子マネーですね。
メリット
- 店頭で申し込み、即日発行
- レジ・セブン銀行ATMで入金する
- クレジット・口座不要
- ポイント還元はその場で2%値引き
デメリット
- 15歳以下は、親権者の同意(署名)が必要
- ネットでの発行不可
- 補償ナシ
- 紛失・盗難時の利用停止が遅い(翌日)
nanacoは年齢制限なし。
親の同意書に署名が必要なためネット発行できませんが、店頭で即日発行できます。
チャージはレジやセブンのATMで。
分からなくなっても店員さんがいるので安心ですね。
ポイント還元はその場で2%の値引きに。
ポイントではないですが、むしろ分かりやすい。
その場で得したイイキブンになれちゃいます!(笑)
ただ、補償がないところをお忘れなく。
失くしてすぐ利用停止しても、実際に停止されるのは翌日。
その間に使われてしまうケースが報告されています。
あまり多い金額をチャージしておかないほうがいいですね。
つづいてはWAON。
イオングループの電子マネーですね。
メリット
- 個人情報の登録が不要(制限あり)
- 即日発行
- クレジット・口座不要
- 5%オフの日など、お得な日がある
デメリット
- 還元率がイオン内の店舗でも変わる
- 還元は後日付く
- 補償ナシ
- 紛失時の利用停止まで3日かかる
WAONは個人情報・クレジット・口座が要らなくて、年齢制限もナシ。
ちなみに、個人情報を登録すれば上限が解除されます。
【20,000円→50,000円】
お子さんが小さいうちは、わざと制限をつけておいた方が安心ですね。
還元事業以外にも『20日30日5%オフ♪』のときには、お得に買い物できます。
ただ、イオン内でも店舗ごとに還元率が変わるので、お子さんには分かりにくいかも。
- イオン内店舗・・・5%・2%(還元ナシの店舗もアリ)
- ミニストップ(コンビニ)・・・2%
など。
ポイント還元自体も後日なので、忘れてしまうでしょう。
ポイントの管理はママ担当で。
補償もなく、失くした時の利用停止が実際にかかるまで3日もかかってしまいます。
失くした時の金額は、諦めるしかありません。
nanacoと同じく、高額チャージは控えましょう。
次はLINEpayカード。
前々回でも少しお伝えしましたが、もう少し掘り下げますね。
メリット
- 手数料無料
- 親のLINEpayと残高をシェアする
デメリット
- JCBの加盟店で使える(LINEpayの店舗とは異なる)
- LINEpayポイントのままでは利用不可
LINEpayカードはママのLINEpayから作るプリペイド型クレジットカードです。
「えっ?クレジットは子供じゃ使えないでしょ?」
いいえ、コチラのカードはプリペイド式。
つまり、チャージしないと使えないんです。
しかも、ママのLINEpayと残高をシェアするので、ママが管理しやすいですね。
ただ、利用店舗に注意が必要な場合が。
LINEpayはLINEpay対応の店舗で利用できます。
が、LINEpayカードは、JCB加盟店でしか利用できません。
(両方使える店舗もあります)
コンビニならほとんどの店舗で使えますが、一部では利用店舗が異なるところも。
事前にママが確認を取ってあげてくださいね。
『入り口に↑のマーク』があるか見てね』と教えてあげるのもお忘れなく。
ママ友からの情報ですが、支払いの時『1回で』と言うと、店員さんにも分かりやすいそうです。
(まれにクレジットカードと間違える店員さんがいるそうなので)
最後に、交通系電子マネー。
色々ありますが、ご自分の地域のものでいいでしょう。
ただし、
- JR東海の「TOICA」
- JR北海道の「Kitaka」
- 福岡市交通局の「はやかけん」
は、ポイント還元事業に参加していませんので、ご注意ください。
(電子マネーとしては通常通り利用できます)
ここでは、小児運賃になる『小児用ICカード』で説明しますね。
メリット
- 電車・バスの運賃と一緒に利用できる
- 利用できる店舗が多い
- 紛失しても、再発行が出来る
デメリット
- 事前登録が必要(カード番号の登録)
- ポイントの還元方法・時期は、カードによって異なる
- クレジットでチャージ不可
電車やバスを利用される方なら、交通系はとっても便利ですね。
最近は駅ナカだけでなく、スーパーやコンビニでも使えます。
一番うれしいのは、再発行できるところ。
利用停止時の残高を、再発行したICカードに移行してもらえますよ。
(再発行料550円・預り金500円が必要)
ただし、補償額は定期券と利用停止時の金額のみ。
失くしたら早めに利用停止の手続きをしてくださいね。
ちょっとメンドーなのが、交通系ICカードでポイント還元を受ける場合は、事前登録が必要。
この事前登録とは、カード発行時の個人情報登録とは別物。
カードの裏に表示された番号の登録になります。(桁数はカードにより異なる)
この番号が事前登録されていないとポイント還元されません。
ポイントの還元方法や時期もバラバラ。
特に、PASMOは駅の券売機での操作が必要になります。
(コンビニATMでは還元できません)
複雑なところがありますので、ポイントの還元はママがしてあげてください。
クレジットチャージ出来ないので、子供だけで出掛けた時に残高不足になると、「帰りの運賃が払えない」なんてことも。
(裏ワザもありますが、それだと使いすぎる恐れも)
使い方について、お子さんとしっかり約束しましょう。
非接触ICカードでのキャッシュレス決済は、端末の電池切れを気にしなくていいところが最大のメリット。
上手に使えば、お子さんの社会勉強にもなりますね。
現に、最近のおもちゃにカードリーダーがついていたりしますし。
大人のほうが社会に乗り遅れそう・・・。
しかし、カードとはいえ、お金には変わりありません。
お子さんとの約束やルールを決め、安全で賢く利用してみてくださいね。
次回は、『還元加盟店になっていない店舗はお得じゃないの?』を考えます。
(その10へ)
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